ドラマ「ケンカツ」に障害者職業センターが登場する回がある。働かない男にはじつは識字障害があったというストーリー。
ドラマの障害者職業センターの担当窓口、なんかとっても感じが悪い。
まあ東京だし、ドラマだし、いろいろ地域差や個人差もあるんだろうけど、あれじゃ相談に行こうという気が失せそうで心配。
相談窓口を訪ねるときは、ある程度根回しすると対応が違うのではないかと思うんです。
あくまで参考なんですが、発達障害の場合、発達障害者支援センターを通すといいかも。うちの場合これがけっこう有効だったと思います。
まずは発達障害者支援センターに問い合わせてみよう。
発達障害者支援センターとは、
発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。
発達障害児(者)とその家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、発達障害児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言を行っています。
残念ながら活動や規模などにはかなり地域差があるようです。
わたしの住む地域でも数年前までは発達障害者支援センターと言いながら、ほぼ自閉症の方だけを対象にしているようなところがあって、しばらく相談しにくい時期がありました。
最近は発達障害の認知度が急速に高まっているので、問い合わせてみる価値はあると思います。話を聞いてくれそうだったり話しやすいと思ったら、相談してサポートをお願いしよう。
発達障害者支援センターの担当者と障害者職業センターを訪ねる
うちの場合はmimiが高校を卒業し、社会とのつながりがなくなった頃、家族で発達障害者支援センターに相談に行きました。
mimiは体調が不安定で働くことは考えられない状態でした。ただいずれどんなかたちでもいいから社会参加できるようになれたらいいなぁと思うぐらいで漠然としたものでした。
問題や悩みが解決しなくても、これまでのことや現状を聞いてもらうところがあるということは、素晴らしいことなんです。
うちの地域の発達障害者支援センターは都道府県知事等が指定した社会福祉法人が委託されて運営しています。社会福祉法人というのは国や自治体の補助金や利用者の利用料で運営されていますが、発達障害者支援センターの利用は無料なんですよね。
すべてみなさまの税金で運営されているというわけです。ありがたいです。
発達障害者支援センターに相談に行くと担当者が決まり、mimiの情報はファイルになって支援センターで共有されるようになります。
mimiが就労支援を受けることになったときは、発達障害者支援センターの担当者が障害者職業センターに付き添ってくれました。発達障害者支援センターの担当者は障害者職業センターとも連携する機会があるようで、よく知る関係のようでした。
そんなわけでmimiの状況は、発達障害者支援センターの方からも障害者職業センターの方に伝えられ、助かりました。その後も発達障害者センターのmimi担当と障害者職業センターのmimi担当とは常に連携し合い、家族とのミーティングもいっしょに行ってくれましたので、本当に心強く思いました。
ハローワークには障害者職業センターの担当者が付き添い
ハローワークの登録には障害者職業センターの担当者が付き添ってくれました。
mimiには週5日の8時間労働をいきなりこなすのは無理です。正直条件の合う仕事は見つからないだろうと思っていたんですが、はじめて働く人向けのリハビリを兼ねた期間限定のお仕事があって、週4日5時間で折り合いをつけてもらいました。
職場見学にも付き添ってもらい、mimiに対する配慮などの確認も行ってくれたようです。
mimiは不安もあるようですが、これほど都合のいい条件で働く機会はほかにないと思ったようで、とりあえずやってみる気になったようでした。期間が限定されているのもかえってよかったみたいです。
発達障害者支援センターは誰でも相談できます。
発達障害者支援センターは発達障害と診断されていなくても誰でも相談できます。
発達障害かどうかの診断は行われませんが、診断してくれる地域の医療機関を問い合わせることは可能です。
身近に話を聞いてくれる人がいない方は、まずはぜひ発達障害者支援センターに問い合わせてみてください。
遠い方は電話やメールでもいいですよ。
それでも適当な相談者が見つからない場合は、あきらめないでわたしに連絡ください。
たいしたことはできませんが、いっしょに考えます。
各地域の発達障害者支援センターの現状、ご存知の方、情報お待ちしてます。
ちなみにmimiは山口県です。
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