発達障害男子mimiは不登校時の体調不良でたまたま発達障害と診断されました。
当時はまだ発達障害というものがあまり一般的に認知されていなくて、mimiも家族も正直戸惑いました。
ですが発達障害と診断されたことで、得意なこと不得意なこと、理解しにくいこと、苦手なことが徐々にわかるようになり、それを受け入れていくことでやっと、mimiも家族も先に進める気がしたのでした。
発達障害当事者も家族も何が何だかわかってない
mimiは本来おしゃべり好きなのに、不登校時代、とくに自分のことは話したがりませんでした。同世代の友達のこともほとんど話しませんでした。
何をたずねても「わからない」の一点張り。
思春期で話したくないのかと思っていたんですが、ほんとにわからないことばかり聞いてたみたい。
「どこがわからないの?」
「どんなことが困るの?」
「手伝ってほしいことはある?」
といったことをたずねていたんですが、そんなことを漠然と聞かれてもわからないんですよね。
同世代の友達が生き生きとふつうの生活を送っているのを見聞きするのはつらかったようです。
どうして自分はほかの人が難なくできることができないのか、根性がないだけなんじゃないか、とずいぶん悩んでいたようです。
mimiはどうしてこんなことになってしまったのか、ほんとにわけがわからなかったんです。
そうとも知らず、わたしはわたしで「わからないって自分のことでしょ。」などと責め立てるように何かを聞き出そうとしてたんですよね……。
発達障害の診断は、こんなふうに当事者も家族もわけがわからず迷走するのを防ぐメリットがあります。
発達障害者はOSが違う
主治医に言われてハッとしました。
「たとえていうとOSが違うようなもんなんですよ。理解の仕方が一般的なウィンドウズとちょっと違うんですね。」
これにはmimiもすっかり腑に落ちたようでした。
自分がどうしてほかの人のようにできないのか、わからないのか、がわかって、ちょっとホッとしたみたい。
それでもmimiのわからなさを理解するのは今でも苦労してます。思いがけないところで誤解が生じてちぐはぐになることが珍しくないんです。
だけどお互いに確かめ合うことができるようになったのは発達障害の診断のおかげです。
診断によって、mimiに対する認識が共有できるようになったからです。
発達障害の診断がはじまり
発達障害とひとことで言っても、人間みなひとりひとり違うのと同じでとくちょうが違います。得意なところも苦手なこともその程度もさまざまで、ちょっと検査や診断をしたぐらいですべてが明らかになるわけではありません。
ですがだいたいの傾向や特徴を知るだけでもずいぶん違います。また病院の医師たちはたくさんの人を知っています。似たような方の話は参考になったり励みになったりもします。
わたしはこの発達障害の診断がこれから先どのように進んでいけばいいかを見い出す第一歩になったと思っています。
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