不登校発達障害ひきこもりから就活するまで

hikikomori-shukatsu 発達障害男子

ひきこもってる方の多くは働きたいと思っていることがわかってきた、とある福祉関係者が述べていました。だからといって、すぐ就労支援をすればいいかというと、そんなことないんですよね。

発達障害男子mimiも通信制の高校を卒業して就活するまで、ほぼひきこもり状態の期間が3年、不登校期間を入れると10年近い間、ほぼ社会参加できませんでした。

いろんな場合があると思うんです。

すぐ就労支援につなげようとするのは慎重にしたほうがいい。ステップを踏んで、まずは脱ひきこもり。急がば回れです。

ひきこもりといってもいろんな状態がある。

mimiのひきこもり状態が一番深刻だったのは中学の不登校期でした。

まだ発達障害診断前後の頃。

一日16~18時間ぐらい寝てました。起きてるときも不機嫌で、壁に自ら頭を何度もぶつけたりして、まともに食事もしない、見るからに異常な状態でした。

たまたま高熱で救急搬送された小児科の先生に今の精神科の主治医を紹介してもらいました。

中学を卒業し、どうにか受験して通信制の高校に入学したものの、一年間まったく学業できませんでした。

でも、徐々に落ち着いてきて、うちではふつうに生活するようになってきました。相変わらず睡眠は不安定でしたが、地域の自然史同好会の年一回の旅行には一人で参加。高校のスクーリングにも出席し、卒業できました。

mimiの場合、人間関係のトラブルはほとんどないんですが、教室移動や書類の手続きや整理整頓など、思わぬところで苦労することがわかってきました。

はたから見れば、ずっとうちにいて何にもしてないひきこもりなんですが、時とともに少しずつ変化してきたのでした。

ときにもどかしくあせったりするのは、そばにいる家族だけではありません。誰よりmimi自身が苦しんでました。

脱ひきこもり支援はタイミングを待つこと

助けを求めたくても求められない人を助けることが支援なんですが、大事なのは助けを求めているかってことです。

「放っておいてほしい」とか「だまって見守ってほしい」といったことが求められている時期もあるんですね。だけどたぶんずっと放っておいてほしいわけではなくて、助けを求めたくなるタイミングが必ず来ると思うんですよね。

mimiは成人ですから尊重しないといけない部分がある反面、発達障害による弱点部分については主治医からサポートしたほうがいいと言われていて、対応には苦労してます。というのもmimiのハンデはいまだにわかりにくく、サポートの仕方も試行錯誤だからです。

わたしはとりあえず「いつでも助けるからね」みたいなことをつかず離れず言い続けるようにしてます。

脱ひきこもりには家族以外の相談者が不可欠

mimiは自ら「障害者職業センター」に行くと言い出しました。

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以前から進学や就職など今後の進路について、発達障害者支援センターの担当者からいろいろ話を聞いていて、障害者職業センターのことを知っていたんですね。

家族も話は聞いてたんですが、mimiにはまだ遠い先の話だなぁぐらいに思ってたんです。それが突然行くと言い出したのにはびっくりしました。だけど本人曰く、突然じゃなくて以前からずっと考えていたことだと言います。

mimiは進学も就職も考えられなくて、とりあえず外出する練習として定期的に発達障害者支援センターに行って担当者と話をしたり、イベントの手伝いをしたり、といったことはしてたんですが、働くイメージがわかないと言ってたんです。

それでもいろんなことを考えてたんですね。

ひきこもりから抜け出すには、家族にも当事者にも家族以外の相談者が不可欠です。また当事者には動き出す決意をするのに時間が必要です。まずは家族だけで相談することをおすすめします。

家族は誰かに相談すると、事態は変わらなくても気持ちがラクになります。サポーターが元気でいることはとっても大事なこと。

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